(2020年6月、ヒロ内藤の振り返り映像と共に、公式チャンネル「HIROismヒロイズム」で再度紹介されました)
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ミノーの釣りで釣果を伸ばそうとすると、必ず誘いをかけて、ストライクそのものを作り出していく必要性があると思う。つまり、やる気のないバスに対して、突発的なリアクションバイトを誘い出していくわけだが、この時に手に感じるようなあたりは非常に少ない。ロッドを通して手にストライクを感じることが出来ないのだから、アワセのタイミングをほかの要素から自分で作り出していかなければならない。幸いなことに、ミノーのジャーキングなどで攻める場合には、そのレンジそのものも浅い場合が多いし、比較的透明度が高い場合が多い。つまり視認性に頼ることがある程度はできると思う。実は僕がオレンジやホット・ピンクなどの視認性が非常に良いカラーをメイン・カラーとしてカラー構成が施されているミノーを多用する理由は目でアワセのタイミングを見極めやすくなるからだ。
今回、ミノーのカラーをテーマとした撮影を自分でやってみようと思い、出かけてみた。2月初旬、気温も水温も低かったこともあり、バスの動きも非常にスローであった。この日、僕は18尾バスを釣り上げるのだが、この中でストライクを手で感じたものは2尾しかいなかった。アワセをしなければ、16尾のうちの大半はバスが反応していたことすらわからずにパスしていたと思う。僕が釣り上げたバスの中にはテールフックの外ガカリがあった。これはミノーがロールをした時に、背中側を銜えるバスで起きるケースだと思う。ミノーがすべてバスの口の中に消えてしまうのではなく、リアクション的に背中側を小突く程度に反応してくる。この時にすかさずアワセるとルアーはバスの口をすり抜けてしまうが、テールフックがバスの口の外側からフッキングしてくる。これが多くの場合の外ガカリが起きてしまう原因なのだと思う。
ミノーの釣りでプラス1尾、より釣果を伸ばそうとするのであれば、ぜひ考えてみるべきことだと思う。視認性の良いミノーと水中でのコントラストを強めに出してくれるサングラスを持っているとランディングできるバスの数は確実に増えていくと思う。
(2014年3月 ヒロ内藤)