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進化を続けるシルバースレッド

m2 釣り具の3大革命という話を聞いたことがあるだろうか!? 釣り具の歴史の中で、この3大革命があったからこそ、現在の道具はここまで進化してきたのだと思う。

1つ目は、ベイトリールにクラッチが取り付けられたこと。僕自身が好奇心もあり、ディレクト・ドライブのベイトリールを実際の釣りで使ってみたこともある。想像している以上に、軽いルアーを投げる事は出来るが、何よりも気になったのはストライクの時にハンドルが逆転してしまうことだ。投げる事の難しさよりも、指をたたかれる恐怖心があった。

2つ目は、NASAの宇宙開発で出来上がった副産物でもあるカーボン素材だ。軽くて強いこの素材は、アメリカ空軍にとっても必要不可欠な戦闘機のボディー素材にもなった。もちろん、釣りの世界でもロッドが大きく進化したことは言うまでもない。現在ではエアー・ガイドという形で、今まででは想像もできなかった領域にまで入ってきている。僕の最新ロッドでもあるカリプソはこのAGS技術によって次元の違うキャスタビリティーを手に入れることができた。

そして、3つ目が釣り糸の進化だ。ナイロンの釣り糸がデュポン社によって開発されたのは1938年のことだった。それまでの自然繊維で作られていたラインでは、釣りに出かけた後は、ラインをリールから外して陰干しをしておかないと腐ってしまった。無機質のナイロンラインになったことによって、陰干しの必要がなくなったのだから、夢の進化であったと言えるだろう。以来、細くて、強くて、柔らかいという3要素のバランスを考えながら釣り糸の開発は続けられてきた。現在の釣り糸の単位面積当たりの強度は当時のものの3倍くらいにはなっている。

「光陰矢の如し」という言葉が表すように月日が過ぎるのは本当に速い。特に自分が没頭できるものに費やす時間は驚くようなスピードで過ぎていく。アインシュタインが学生達に相対性理論を説明した時に、相対性理論は簡単に説明すれば、好意を持つ女の子と過ごす1時間が興味のない大学講義の1時間より短く感じるようなものだと説明したことがあるそうだ。僕が釣り糸の仕事を始めたのが1984年のことなので、なんと33年間も釣り糸の開発もしてきたことになる。感覚だけで話すと、そんなに長いことやっていたとは思えないのが不思議なくらいだ。でも、この33年間の間でも釣り糸は大きく進化をしてきたと思う。

僕が昨年来、最も興味を持っているのは、ルアーの特性を極限まで引き出すことができるラインの開発だ。そもそも、ミノーとスピナーベイトでは極限まで特性を引き出すためには伸度や強度だけではなく、耐摩耗性などの特性も同じレベルを持つ必要はないと思う。もっと、細かく考えると、春先のミノーと夏以降のミノーとでは、ラインの伸度設定などもかなり変える方がストライク率を上げることができると思う。

ルアーを極限まで動かしきることを念頭に作り出した僕の最新作でもあるカリプソというロッドは5フィート5インチのショート・ロッドでありながらAGSガイドシステムを取り入れている。日米と問わず、このクラスのロッドでAGS仕様は他にはない。そこまでの究極のロッドを作り出してしまっただけに、ラインにもこだわってみたいと思っている。僕が自信を持って使い続けてきたSARが大きく進化する日が来るのもそう遠くはないかも知れない。

ヒロ内藤流ルアー塾

hironet僕にとってのルアー理論、これはまさに1904年にジェームス・へドン氏が語った、“ルアーを本物の生き餌に似せることによって得るものはない”という所から結論付けられた「ストライクは漠然と待つものではなく、創り出すべきものだ」という考え方に行きつきました。その為に、バスの習性を理解した上で、ルアーを含むタックルの持つ特性を極限まで活かす方法を考え続けてきました。それがヒロ内藤流、ヒロイズムのストラトジー(戦略)やアプローチ(方法論)となってきたのです。僕のこだわりは、ついに5フィート5インチのキャスティング・ロッドにAGSガイドを採用したカリプソSJやLJへと進化をしていきました。

2016年には、そんな僕のルアー理論に興味を持って頂けるアングラーの為に「ヒロ内藤流ルアー塾」を日本国内3か所で開塾させていただきました。僕の考え方を全て紹介するということで、バス釣りを、まず考えるべきゾーンを3つに分けて、各ゾーンを3時間で紹介していくためのテキストも作りました。3つのコースを全て受講していただけたアングラーの方には“ヒロ内藤流ルアー術 伝承者”のポッティング・スティッカーをプレゼントさせていただいています。2017年度シーズンでは5ヶ所にて開塾させていただきます。興味のある方は、下記の開催地への問い合わせをしてみてください。各クラス、30名が上限となっております。なお、ルアー塾には講義教室が用意されています。イベントではありません。多くのルアー釣りが好きな人に会えることを楽しみにしています。

ヒロ 内藤ステッカー金 (2)

関東地区
キャスティング八王子店

042-620-5581
シャロー・ゾーン   6月11日(日曜日)
ミッド・ゾーン   10月15日(日曜日)
ディープ・ゾーン  2018年初旬 未定

 

中部地区
プロ・ショップ・カサハラ

055-988-2934
シャロー・ゾーン   6月25日(日曜日)
ミッド・ゾーン   10月29日(日曜日)
ディープ・ゾーン  2018年初旬 未定

へドン・ストリート鈴鹿(フィッシング遊 鈴鹿)
今季の開塾地は名古屋北店となります。

059-380-6051
シャロー・ゾーン   6月24日(土曜日)
ミッド・ゾーン   10月28日(土曜日)
ディープ・ゾーン  2018年初旬 未定

 

近畿地区
フィッシングエイト本店 (開催地)
問い合わせ先:フィッシングエイト京都伏見店 小山 及び 山田

電話 075-672-0001
シャロー・ゾーン   6月17日(土曜日)
ミッド・ゾーン   10月21日(土曜日)
ディープ・ゾーン  2018年初旬 未定

 

九州地区
アメリカン・バス・ショップ

092-586-5831
シャロー・ゾーン   6月18日(土曜日)
ミッド・ゾーン   10月22日(土曜日)
ディープ・ゾーン  2018年初旬 未定

スミスウィック社のこだわり

 

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スミスウィック社のこだわり

ルアーの話を始めると、楽しくて時間が過ぎていくのを忘れてしまいます。ルアーは意思のない道具です。だから、道具を使うアングラーの考え方や能力によって結果が大きく変わってしまうからこそ、使いこなしてみたいという願望が出てくるのだと僕は思います。

スミスウィック社にデビルズホースという有名なスイッシャーがあります。1950年初頭に作り出されたルアーで、現在になってもAF100とAF200という2つのモデルが多くのアングラー達によって使われています。一般的に言うと、モデルナンバーが大きい方がルアーのサイズも大きいと考えやすいのですが、実はこの2つのルアーは長さ的にはどちらも4.5インチです。AF200の方がボディーが少し太く、特に頭部に浮力を持たせる形状になっています。どちらも水平浮きをするダブル・スイッシャーなのですが、よく見るとプロペラの形と大きさが少し違います。見たことがある人は知っていますが、多くのアングラー達はモデルナンバーの大きいAF200の方が大きいプロペラを使っていると思いがちです。

実際には表面積の大きなプロペラはAF100の細いボディーの方に取り付けられています。その理由は、水に接するプロペラの表面積が大きい方が大きな抵抗が生まれ、それがルアーの移動距離を止める働きがあるからです。また、浮力が少ない、細身のボディーは前のプロペラに生まれる抵抗で頭を下げます。それもルアーの動きを止める力になるのです。結果として、このルアーは、ルアーの動きを小さくすることがやりやすいのです。つまり、活性が低かったり、プレッシャーの高いエリアでのカバー狙いに非常に使いやすいのです。

浮力の大きい、AF200に小さいプロペラを付けているのは、ロッド・ワークによるリトリーブ中に、あまり大きな抵抗を作り出さないことによって、スピーディーに効率よく広いエリアからバスを探し出すことがやりやすいからです。このことは、ルアー頭部により大きな浮力を持たせていることからも理解できます。AF200は自然湖などで見かける、広いウィード・エリアでバスを探し出す時などには非常に効率的です。

もちろん、そのルアーの特性を知っていれば、その状況に合わせて上手に使い切っていくこともできます。例えば、AF200でカバー周りを攻めるのであれば、ロッドを柔らかめ設定にしてしまい、ストロークの距離を小さめに意識します。半面、AF100で広いエリアを探るのであれば、ロッドを少し硬めにして、ストロークの幅も気持ち長めにしてしまいます。まずは使い分けができるように心がけることが上達への道だと僕は思います。

12月14日に釣りに出た時の話です。12月に入ってくると寒冷前線の通過などで、表水温も下がり、多くのアングラー達はワームやジグでポイントを攻めているようでした。僕は、水温が少しは上がる午後からボートを出して、多くのアングラーがすでに何回も攻めた後のカバーをAF100で丹念に狙っていきました。そんなに数が出たわけではありませんが、3時間くらいの釣りで4尾のバスを釣り上げました。その時の一番良かったバスが、今回の写真の物です。楽しい思い出を作ってくれました。スミスウィック社がAF100とAF200に組み込んだこだわりを知っておくと便利なことも多いと思います。

ヒロ 内藤

新しいヒロイズム・シリーズ

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「Hiroism Airシリーズ」の復活を待ち望んでくれていたアングラーのみなさん、本当にありがとうございます。みなさんの熱いリクエストにお応えして、ついに、新シリーズをみなさんのお手元にお届けすることができるようになりました。
 僕はこの37年間、アメリカでバスプロ達との親交を深めながら、バス釣りのテクニックやタックルの進化を見続けてきました。その中で学んできた、「ストライクを作り出すためのルアーの動かし方」、つまり、ロッド・ワークを駆使した、本当の意味での攻めの釣りを可能にするロッドを作ることが、僕の夢でもありました。
 今回のロッド作りで、僕はどうしても使ってみたい技術がありました。DAIWAの最先端技術の1つでもある「感性領域システム、ESS」、「ロッド・ブランクにはHVFカーボン」、「ガイドシステム、AGS」の3つです。そして、ガイドの取り付けには、ランカー・バスを狙い続ける僕のこだわりで「スパイラル・ガイド・システム」を取り入れました。僕は、攻めの為の最高のロッドが出来上がったと確信しています。全ての技術やこだわりをこのスペースで説明することはできませんが、使っていただければ、その違いをお分かりいただけると思います。また、今後も、このシリーズのこだわりを紹介していきたいと思っています。
 最後となりますが、ここまでこだわった今回のジャーキング・ロッドには、新しい名前を付けたいと思いました。そこで、僕が長年好きだった“カリプソ”という名前を付けました。カリプソには2つの意味があります。1つは、カリブ海で馴染み深い、カリプソ音楽です。軽快なあの音楽を聴いていると心が躍ります。もう1つは、ギリシャ神話に出てくる“カリプソ”という海の女神です。僕も長年、攻めの釣りということに魅かれ続けてきましたので“カリプソ”という名前がベスト・マッチだと思いました。
DAIWA、オフト社の協力を得て実現した、僕の最新、そして最高傑作でもある新しいヒロイズム・シリーズをよろしくお願いいたします。ぜひ釣り具店で、お手に取ってみてください。

ヒロ 内藤

ヘドン・ストリート

機が熟した!いよいよヘドン・ストリートがオープンを迎えます。

ルアーが、「単に魚を釣るための生餌の代わり」でしかなかったら、僕は、ここまでルアー釣りにのめり込んではいなかったと思います。先人達の偶然の発見から進化を続けてきたルアーですが、味も臭いもない無機質な物体に飛びつく魚を見てしまうと、その理由を探究しつつ、更なる仕掛けを施したくなるのは、人間のDNAに組み込まれた「好奇心」なのだと思います。高い山があるから、その頂上まで登ってみたくなる。深い海があるから、潜ってみたくなる。目の前に魚がいるから、それを釣ってみたくなる。
それも、ルアーで……

僕が世界中を旅行している時に、必ず寄る場所があります。それは、図書館と釣具店です。どちらも、その国や地域で釣れる魚や釣り方、そしてそのエリアの釣り文化を学ぶことが出来るから好きです。残念ですが、図書館には情報はたくさんあるけど目の前に釣り具がありません。逆に、釣り具屋さんにはタックルがいっぱいあっても、情報が少ないと思います。もちろん、図書館も釣り具店もその目的を考えれば当たり前のことですが、僕はいつも釣り具店でルアーを見ながら、図書館のように、自分の釣りを更に進化させるための歴史や知識、技術進化の為の情報を得る事が出来たら、自分の釣りを大きく進化させる事が出来ると思っていました。10年前では難しかったことですが、携帯端末機が急激に進化してきた今ならば、QRコードを使って目の前にあるルアーの情報を動画や資料を使って紹介することもできると思いました。お店にいながら、自分の目の前にあるルアーの歴史やそのルアーの特性を生かすための使い方を簡単に知る事が出来れば、自分のゲームプランの中に組み込みやすくなると思います。自信を持って使い切っていくルアーにする事が出来るようになると思うのです。
ルアーは、タックルと呼ばれるように、まさに道具なのです。例えば、大工さんが家を作るために道具を買いに行く時にお店の中でたった1種類のドライバーしか売っていなかったら、おそらく使い物にならないと思います。ネジのサイズやタイプに合わせて数種類のドライバーをボックスに入れておくべきだからです。釣り具店もいつの間にか雑誌などで紹介されているルアーを中心に置くという傾向が続いてこともあって、いつの間にか大きな偏りが出来てしまったのです。

今回、フィッシング遊が、僕の懸念と提案に興味を持ってくれました。中京地区の、フィッシング遊・鈴鹿店を訪れてくれるアングラーの為になるのであればということで、お店の大改装、ヘドンストリートのオープンということになったのです。フィッシング遊・鈴鹿店では、キャッチフレーズの「原点回帰」という言葉が示すように、一度原点に戻って、たとえ雑誌に載っていなくても、ここを訪れるアングラー達が自分のタックルボックスをちゃんと完成する事が出来るように、基本的なルアーを幅広く置くということになったのです。もちろん、おしゃれに楽しく買い物出来るように、ルアー・コーナーにはヘドン・ストリートという名前を付けて、様々な仕掛けを施してくれています。ここで全てを書いてしまうと、見に行く時の感動が薄れてしまうでしょうから多くは書きません。楽しみにしてください。更に、ヘドン・ストリートの入口には、携帯を使わないアングラーの為の情報パネルを設置してくれることになりました。ここで得られる情報は6週間くらいのペースで、知っておくべきルアーの歴史から使い方までを紹介していく予定です。

釣りは、人が人として心にゆとりを持って幸せに生きていく為の環境作りをしてくれると思います。親子の絆を深めていくのもその1つ、友達との間の友情もそうですし、自然の雄大さや自然保護の立場から環境問題を考えていく事もあります。だから僕は、今から360年も前にアイザック・ウオルトンが書いた「釣り師は全ての魚を愛するように、人類すべてを愛する。」とする、スポーツとしての釣りの思想が大好きなのです。ヘドン・ストリートで初めて会った人と会話が弾んでいつか一緒に釣りに出かけるようなことがあったら素晴らしいと思います。僕は、今回のこのような環境作りの為の大改装を英断してくれたフィッシング遊・鈴鹿店にも感謝していますし、ここを訪れるより多くのアングラーの皆さんにもルアー釣りを思いっきり楽しんで欲しいと思っています。

最後に、昨日決定したことがありますので紹介したいと思います。これは平日の夕方にルアー教室を開くことです。大阪、東京での釣り具ショー会場では1時間という限られた時間の中で全てを話す事は出来ませんし、周りもにぎやかなので落ち着きません。そこで、平日の夕方から3時間くらいかけて、バス釣りの基本からルアーの選び方や使い方、そしてチューニングの話などを一気に説明してみたいと思っています。現在、鈴鹿市で合計4回のクラスを考えています。開催日は6月9日と10日。6月30日と7月1日を考えています。細かい時間や開催場所はフィッシング遊・鈴鹿店にお問い合わせください。当日ふらっと来られても教室に空きがあれば入れますが、机の数の問題もあり、興味があるのでしたら前もって予約をして席の確保をしてください、ということです。
それでは、みなさん、リニューアル・オープンするフィッシング遊・鈴鹿店のヘドン・ストリートを存分にお楽しみください。そして、これからもどんどん進化していきますので応援し続けて下さい。

ヒロ 内藤
フロリダ自宅にて

 

明けましておめでとうございます!

2014年の1年間は、僕にとって、まるで1か月くらいしかないように思えるほどのスピードで過ぎ去っていきました。学生の頃、嫌いな授業は長く感じたのに、好きな科目だと気が付けば終業のベルが鳴っていたことを思い出しました。そう、この1年は、時間を忘れて熱中できるようなプロジェクトがいくつか重なり、あっという間でした。
最大のプロジェクトは、ヒロイズムのロッド・シリーズの再スタートでした。
今から10年ほど前に、アメリカ国内の仕事の都合で、僕のこだわりのバス・ロッド、ヒロイズム・シリーズの継続を断念することになりました。ビデオ&DVDシリーズ「Lure The Spirit」が、中録サービスから発売されていたのもこの時期です。ルアーの使い方に、とことんこだわった内容のおかげで、多くのバス・アングラーの皆さんに見ていただく事が出来ました。そして、その後は、内外出版社より発売されている「The Answer」のシリーズが高い評価を得て、様々な角度からバス釣りを科学的に解析していく事が出来ました。
「ヒロさんの釣りのスタイルは楽しいですね!」と言って頂けるのが、非常に嬉しかったです。それだけに、ロッド・デザインを辞退することになった時には、本当に残念な気持ちでいっぱいでした。
その後、釣り具ショーに参加する度に、皆さんから寄せられる質問の多くが、「ヒロイズムのロッドはどこに行ったら購入が可能なのか?」、もしくは、「いつ復活するのか?」というものでした。あまりにもこの質問が多かったので、僕は申し訳なく思い、必ずどこかで、短期間でも、もう一度、“攻めの為のバスロッド”を発表するようにします・・・と話していました。多くのアングラーの方々の声が、オフト社にも頻繁に届いていたようで、2013年の秋に「もう一度オフト社でロッド・デザインを考えていただけませんか?」と、オファーを頂くこととなりました。とても嬉しかったです。「僕の方こそ、よろしくお願いいたします!」と言うことで、話がまとまり、2014年の大阪釣り具ショーで、ヒロイズムロッドが再びオフト社に戻ってくることを皆さんに発表することができました。同時に、僕は、オフト社へも、「更に進化したHiroism A.I.R.のシリーズを作ってみたい」と言う思いと、自分で考え続けてきたデザイン・コンセプトを話していきました。特に、20015年の釣り具ショーでは、皆さんにサンプル・ロッドをお見せしたいという目標も話していましたので、僕の時間は、加速度的に過ぎていくようになりました。興味のある方は、ぜひ釣り具ショーで、見てみてください。
多くの方々の協力を得る事ができ、前作のHiroism A.I.R.よりも更に進化した、最先端のシリーズが出来つつあります。特に、短い側のロッドは、タイト・スポットへのキャスタビリティーだけではなく、ロッド・ワークによるルアーアクションを極限まで追求しています。前作を使ったことがある方が、新作ロッドを試してみるとその違いに驚くと思います。
もう1つ、2014年の一年間を通して熱くなっていたプロジェクトが、中京地区にありました。夢のような釣具店を日本にも作ろうというプロジェクトです。30年ほど昔に話が遡りますが、僕が初めてアメリカでバスプロショップ本店に出かけた時には、夢の広がるスケールの大きさに驚かされました。お店の中には小川が流れ、そこにはニジマスが泳いでいました。大水槽には16ポンドくらいのバスが泳いでいましたし、店内のレストランには毎晩ヘミングウェーが訪れてくれそうなバーまであり、買い物をしなくても、1日中いても飽きないと思いました。釣り人が、ルアー釣りを文化として認識していきながらも、プライドを持ちながら、そのお店を訪れることを楽しみにできるようなお店が日本にあってもいいのではないかと思っていました。このようなプロジェクトを行うためには個人商店ではなく、チェーン展開が出来る、ある程度の規模を持つビジネス母体が必要不可欠となりますので、なかなかぴったり当てはまるような状況は出来てこないのです。2014年、僕は、この条件がぴったりと合うようなチャンスと、中京地区で出会いました。釣り具ショーの頃には細かい内容の発表があると思いますので、楽しみにしていてください。僕自身が、このお店には一日中いてみたいと思えるような内容ですし、ルアー構成も流行よりも実際に使うための機能を考慮してあります。とにかく、面白いし、凄いと思います。中京の方のみならず、バス・アングラーならば必ず一度は見てみたいショップになると確信しています。

僕の2015年の目標は、多くのエリアへ出かけていき、多くのバス・アングラーの皆さんと交流を持ちたいと思っています。どこかでお会いできることを楽しみにしています。
2014年12月31日
フロリダ自宅にて
ヒロ 内藤

2014 ICAST in オーランド

2014年のICASTショーが7/16-18、オーランドで開催されました。ICAST(アイキャスト)とはInternational Convention of Allied Sportfishing Tradeの略です。世界最大の釣り具ショーと言われており、アメリカ国内だけではなく、ICASTに登録をしている10,000を超える業者によって開催されています。年に1回行われるショーなのですが、僕は今年で32回目の参加となりました。時間が過ぎるのは本当に早いものです。
初めて参加した時には、端が見えないような会場の広さに驚かされました。自分がそれまでに見たことがない世界。その時の世界最先端の釣り具が集結している会場は僕にとってはまさに夢の広場でした。それから毎年、釣り具の進化を30年以上も見続けてきました。劇的な技術的進化による釣り道具や、オリジナリティーのあふれるような商品を数多く見てきました。同時に様々な会社の社風も見えてきます。僕も子供を持つ親としてレーベル社がやろうとしているプログラムに共感をしていますので、今回はそれを紹介してみたいと思います。

子供と一緒に楽しめる レーベル ”マイクロ・クリッター”

Rebel-Micro-Critters

4歳、5歳の子供たちに釣りを体験させようと思う時に、問題となる1つがルアーに付けられているフックです。カエシのあるトレブル・フックが2個も3個も付いているものを振り回して、自分や周りの人に引っかけてしまう心配があります。特に母親がこのことを心配することは当然のことと思います。
道具は便利であっても使い方を間違えると効果がないだけではなく、危ない場合もあることを少しずつでも教えていく必要があると思います。レーベル社は釣りと言う遊びを家族のレジャーの中に組み込むことによって、より多くの人達に釣りの素晴らしさを知って欲しい・・・と、20年以上も前にクリター・シリーズと言うバッタなどのかわいい昆虫をモチーフにしたルアーを作り出しました。しかし、このルアーも小さいとは言え、2つのトレブル・フックが付いています。釣り上げた魚からフックを外すときなどは、やはり危なくなります。
釣りをするのですから、釣り針は必要になりますが、フックを外すときの事故も最小限にすることを念頭に入れ、シングル・フックをボディーに完全に固定したシリーズをマイクロ・シリーズと言う名前で発表しました。レーベルルアーの中でも特に人気と定評があった4つのスタイルがラインナップされています。その上、今回のマイクロ・シリーズはバーブレス・フックです。だからランディングした後の魚からフックを外すときも事故を起こさないようになるのです。
僕はこのマイクロ・シリーズを釣り具ショーの前にテストで使ってみました。使ってみた感想は、“驚き!”と言う言葉以外見つかりませんでした。4種類ともとにかく特徴をうまく出しています。例えば、バッタはシャロー・クランクとしてだけではなく、ウエイク・ベイトとしてもちゃんと使えるようになっていました。

Rebel-Micro-CrickHopper

マイクロ・ポップRは、このサイズでここまで音がしっかりと出るんだと驚きました。その上で、スラック・ラインを出すと首を振って泳いできます。

Rebel-Micro-popR
こんなルアーを使って僕の息子がボートの後ろで、きゃっきゃっと騒いでいると、きっと僕も同じルアーを使って騒ぎたくなるのだと思います。一緒に遊んで、少し競争もして、楽しい思い出をいっぱい作っていくことが家族としての絆も強めていくことと思います。そんな風に育っていく子供達が大きくなり、釣りを通しての楽しみを伝えていくのだと思います。レーベルと言う会社は、子供たちの記憶に残るルアーを作ることによって、ブランド名を確実に残していくことも考えているのだと思います。だからアメリカではレーベル社のルアーが今でも非常に高い人気を集めているのだと思います。(ヒロ 内藤)

【動画】ポッパー活用術

ポッパーの強さの1つは、間違いなくポッパーが作り出す音の要素だと思う。もともと、ポッパー音は逃げ惑う小魚をイメージさせると言われてきているが、1920年にヘドン社はラッキー13にチャガー音と言うバス側の捕食音をルアーに組み込んだ。競争心旺盛なバスに捕食音を聞かせることによって、捕食に興味を持たせたのだ。正確なルアー分類上ではポッパーとチャガーと言う2つの違った種類のルアータイプとなる。しかし、一般的にチャガーもポッパーと言うルアー分類に組み込んでしまう事が多いのはその形状が似ているためだと思う。
ポッパーはトップウォーターの中ではトーナメントなどにおいても非常に使用頻度が高いと思う。その理由は、食性以外の要素でストライクを作り出す事が出来る要素が多いからだろう。特に音の要素に関しては、相対的濁度が上がる、つまり濁りの方向に向かう水質などでもバスにルアーに対する興味を作り出しやすいからだろう。
ポッパーで安定してバスを釣りあげていく為には、使い方に関して3つのキー・ポイントを理解しておくと、攻めの幅を大きく広げる事が出来る。

1:音の種類
ロッド・ストロークの幅を狭くすることによって、水をはじく、”ピシャッ“っと言う小魚が逃げる時に、水から飛び出すような音を出す事が出来る。もう1つの音は、ロッド・ストロークのスピードを遅くして、ゆっくりと長めの距離を引ききることです。空気をしっかりと捕まえて、”ボコッ“っと言うような捕食音を作り出す事が出来る。この2つを組み合わせると、ストライク率が急激に上がっていく。特に立ち角度の大きいタイプのポッパーでは作り出せる音の幅を大きく広げる事が出来るので、さまざまなロッド・ストロークの幅やスピードを変えながら、自分で作り出す事が出来る音を確認しておくと良い。
2:スピード
ルアーが偽物で、基本的に味も臭いもないのだからスピードに変化をつけるとストライク率を上げる事が出来る。徐々に速くしていったり、徐々に遅くしていくよりも、急激な変化をつけた方が結果が良いことが多い。
水温は高いが、活性が低い場合などでは、極端に早いスピードでのリトリーブが一気にバスのやる気を起こさせることも珍しくはない。反応が悪いと一般的にスロー・リトリーブへと移っていくアングラーが多いが、水温さえ十分に高いのであればファースト・リトリーブは絶対試してみるべき方法だと思う。
3:アクション
ロッド・ストロークの戻しを早め早めに意識していくと、ポッパーの中には左右への軽快な首ふりをしてくれるものもある。特に立ち角度の浅いタイプのポッパーにおいては、左右への動きを出しやすくなる。凄く効果のある1つの方法は、ゆっくりとした長いストロークで空気を巻き込みながらポッパーを水中にもぐり込ませた直後に、ポッパーが浮き上がる前にトゥイッチングを入れてしまう方法だ。バスにとっては、捕食音に反応してそっちの方向を見てしまう時にその音源の方向に逃げ惑うポッパーを見てしまうと反射的に飛び出してしまう。山上湖などを始めとして、透明度の高いエリアで、水温が十分に高く、障害物が絡んだりすると非常に効果的な方法の1つだ。(ヒロ 内藤)

【動画】ミノーの釣りで釣果を伸ばすために

ミノーの釣りで釣果を伸ばそうとすると、必ず誘いをかけて、ストライクそのものを作り出していく必要性があると思う。つまり、やる気のないバスに対して、突発的なリアクションバイトを誘い出していくわけだが、この時に手に感じるようなあたりは非常に少ない。ロッドを通して手にストライクを感じることが出来ないのだから、アワセのタイミングをほかの要素から自分で作り出していかなければならない。幸いなことに、ミノーのジャーキングなどで攻める場合には、そのレンジそのものも浅い場合が多いし、比較的透明度が高い場合が多い。つまり視認性に頼ることがある程度はできると思う。実は僕がオレンジやホット・ピンクなどの視認性が非常に良いカラーをメイン・カラーとしてカラー構成が施されているミノーを多用する理由は目でアワセのタイミングを見極めやすくなるからだ。
今回、ミノーのカラーをテーマとした撮影を自分でやってみようと思い、出かけてみた。2月初旬、気温も水温も低かったこともあり、バスの動きも非常にスローであった。この日、僕は18尾バスを釣り上げるのだが、この中でストライクを手で感じたものは2尾しかいなかった。アワセをしなければ、16尾のうちの大半はバスが反応していたことすらわからずにパスしていたと思う。僕が釣り上げたバスの中にはテールフックの外ガカリがあった。これはミノーがロールをした時に、背中側を銜えるバスで起きるケースだと思う。ミノーがすべてバスの口の中に消えてしまうのではなく、リアクション的に背中側を小突く程度に反応してくる。この時にすかさずアワセるとルアーはバスの口をすり抜けてしまうが、テールフックがバスの口の外側からフッキングしてくる。これが多くの場合の外ガカリが起きてしまう原因なのだと思う。
ミノーの釣りでプラス1尾、より釣果を伸ばそうとするのであれば、ぜひ考えてみるべきことだと思う。視認性の良いミノーと水中でのコントラストを強めに出してくれるサングラスを持っているとランディングできるバスの数は確実に増えていくと思う。

(2014年3月 ヒロ内藤)

【動画】バスプロ、ゼル・ローランドが選ぶポップR トップ3カラー

以前、ポップRに関してバス・プロ達の間で最も有名なゼル・ローランドに彼が一般アングラーに勧めるポップRのトップ3・カラーを聞いたことがあった。もちろん、コンフィデント・ルアーになる可能性も踏まえて選んでもらった。その時の動画があるので、肝心な部分をアップしてみたい。

内容的には彼が選んだカラーは
1. シルバー・クロームのブラック・バック
これはどんな場所でもベイト・フィッシュのイメージに近いから。
特に相対的濁度が低い(透明度が上がっている)状況では効果的だ。
2. ベイビーバス
このカラーはゼル・ローランドのコンフィデント・カラーだと思う。彼の場合、レーベル社のカラー・ナンバー17(Ole’ Bass)が基本だが、彼の特殊なチューニングとしては側線上にあるバスの黒いマークの上に接着剤を塗ってしまい、そこに赤いラメを張り付けている物を結構使っていた。ブリーディング・シャッドの小バス版と言う感じなのだと思う。
3.ボーン・カラー
膨張色としても有名なボーン・カラーは視認性の低い状況下などでもストライク率が高いことで有名だ。

さすがにこの3色は、レーベル社においても安定して人気の高いからである。
最後に、中級から上級アングラーへとステップアップしていきたいならば、自分の持っているコンフィデント・カラーに頼るのではなく、新しいコンフィデント・カラーを作り出すことを試すと良い。この時に重要なことは、新しいコンフィデント・カラーは今までのコンフィデント・カラーの反対色を基本に考えていくと良い。バスをだます方法をカラーを使って考えていく。ルアー釣りって、やればやるほど終わりもなければ楽しいものだとつくづく思う。

(2013年8月 ヒロ 内藤)