先日、ICASTのプラドコブースで流れていたBoo Rigの動画が手に入りましたので、アップいたします。バスを1メートル、ルアー側へ動かすよりも、ルアーそのものを1メートルルアー側に送り込む方が易しいのです。とは言え、クランクベイトなどにおいては、ルアーの比重自体を大きくすることによってゾーンを下げていくことを考えるとルアーの動きそのものが死んでしまいます。切れの良い動きを維持したままで、ゾーンだけを下げていくことが必要なのです。
昔から、一部のトッププロ達はゾーンを変えるためにヘビキャロでクランクを投げていました。僕も一時期は投げ釣りで使う5号くらい(たぶん20グラムくらい)のジェット天秤に70センチくらいのリーダーを付けてクランクでハンプやディープでのドロップ・オフ、そしてチャネルなどを狙っていた事がありました。水深6メートルを超えるゾーンを簡単に、そして効率よく攻める事が出来ます。今回のビデオの中で、現在アメリカのトーナメント界で最もホットと言われるジェイソン・クリスティーが水深34フィートを超えるゾーンからバスを引き出しています。トーナメンター達にとってもディープ・ゾーンを効率よく、かつスピーディーに攻めていくことは必要不可欠になると思います。今まで、トーナメントのウイニング・パターンにヘビキャロによるクランキングが出てこなかった方が僕にとっては不思議なくらいでした。今回のように、ここ数年間、トーナメント界ではホットな話題となってきたアラバマリグの変形として出てきたブーリグでは、違和感なくこれを使っていくアングラー達やプロ達も多いと思います。その結果として、このようにゾーンを変える攻め方がウイニング・パターンになる日がきても不思議ではないと思います。
(2013年7月 ヒロ内藤)